HAKODADI(女神）

8月19日、北村社長と会見そして女神撤去

本日(8月19日）18：00、北村水産店頭の女神像は店の屋上のテラス部分に仰向けの姿で安置された。社長によれば、これはあくまでも臨時保管場所。来年初には別の場所への移動（再利用？）を考えたいと。
今日は16：00まで歌手佳山さんの歌謡ショー、その後神官が登場してのお清め。その後、台座の固定部分の解体作業。これが予想以上に手間取り、約2時間。最後はバナーで焼き切るという荒療治の難作業の後に、待機していた巨大なクレーン車に釣りあげられて、女神像は12メートルの店の屋上に無事着地。
最初は100人以上いた見物客も長時間の工事にしびれを切らして、最後にはマスコミ（約20名）の他は観客約20名他は工事関係者など10名というややさびしい幕切れ。
現段階では一応ニ十間坂からは女神の姿は見えなくなりましたが、青いシートに包まれて横たわる像は隣のＦＭいるかや函館山山頂などからは視認可能。
今後の展開を見守りたいと思います。

署名簿提出 ただし北村社長には会えず

本日午後15：00、星野と発起人2人（松石・奈良）が市役所内で荒井都市建部長に254名の署名簿を手渡しました。報道関係は朝日、函新にＴＶＨ,ｕｈｂなど5社が取材。手交後の懇談で、荒井部長は「もう女神の撤去は間違いなく実行されますよ」と楽観発言。

16：00北村水産元町店で社長を待ちましたが、「社長は急病で出られません、代理の者に渡してください」とのこと。

実は昨日夜から北村社長と連絡がとれず（ドライブモード）、本社に電話しても「不在、行方もわからない」状態。結局「急病で電話にも出られない」ということでした。結局社長本人には面会できませんでした。ところが、代理で「署名簿」の受け取りに現れたＴ店長の口から驚くべき発言

　「社長が撤去を約束したのに市民団体との協議が始まらない、市役所は協議を斡旋すると言っておきながら対応が不誠実」と。市によれば住民団体側は「現実に撤去が実現しないうちは会わない」との態度を崩さないとも。

さらには、「市民団体の人は誰もここには現れていない。すべて市役所経由」と不満も。

こちらはＮＨＫが加わって取材陣6社を前にしての発言。

7月15日の突然の「撤去声明」の裏で北村社長、函館市、市民団体の間にどういうやり取りがあったのかはわかりませんが、北村水産が本当に「約束」を履行し、8月20日に撤去が実現するのかやや雲行きが怪しくなってきたというのが正直な感想です。今日、北村社長に直接会って撤去の「決意」を聞こうと思っていただけに残念。再度来週中に面談を試みることにします。

という次第なので、本署名サイトの活動を再開します。「女神撤去」が100%ではありませんが、とにかくこの眼で「撤去」の事実を確認するまで、「要求」は継続。

署名サイト　　http:// bit.ly/9eK4YR　

報道機関向け文書

明日の「署名簿提出」に先だって、関係者、報道機関向けの文書を作成いたしました。

関係者各位

報道機関各位　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2010年8月12日

 

　　　　　　二十間坂「自由の女神」の撤去を要望する電子署名簿の提出について

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　電子署名発起人　代表　星野　裕　　前略

　函館山の麓、ニ十間坂上に6月5日突然設置された、高さ6メートル強化プラスチック製の「自由の女神」像は、景観形成地域の指定を受けている周囲の環境と著しく不調和であり、また手続きにも問題があることなどが指摘され、多くの住民や市民団体から抗議と撤去の要望が寄せられ、また函館市も景観審議会での審議結果を背景に撤去の「指導・勧告」に乗り出したことはご承知のとおりです。

　私たちは、この「女神像」の早期撤去等を要望して、市からの当初撤去期限7月12日に、設置業者である北村水産からの回答がなされなかったことを受けて7月13日から電子署名の方法で広く全国民にこの問題を訴えてきました。その後、北村水産は15日に突然「8月20日に撤去」と表明しましたが、私たちは「女神像の完全撤去を見届けるまで」署名を継続することとしてきました。

約１か月、署名が当初目標の半数250筆に達しましたので、この署名簿を函館市長と北村水産社長に提出し、私たちの要望を伝達することにいたしました。報道等のご対応をよろしくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早々

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

 

1．署名提出の時期：　　　8月13日（金）　15：00　函館市長（代理：都市建設部長）

　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　　16：00　㈱北村水産、北村社長

2．提出書類：　　電子署名による署名簿　

　　要望事項（文書、以下概要）

マルキタ北村水産社長は、北村水産元町店店頭（ニ十間坂）に設置した「女神」像をすぐに撤去してください。また、販売活動に際しては、周辺環境に十分配慮して下さい。
函館市長は「女神」像の即時撤去に向け、強い行政指導を行って下さい。また、今後とも、函館の景観を守るために、景観条例の改訂等、必要な施策を講じて下さい。

3．発起人（6名）星野 裕、松石 隆、奈良 哲男、高橋 直樹、岩本 一志、岩本 一也

4．参考事項：　

・電子署名のURL　　署名TV（函館の「自由の女神総」の撤去を求めます）　

http://www.shomei.tv/project-1574.html

・電子署名サイトの閲覧件数　932

・署名総数　　　253筆　（8月12日10時現在）

     署名の推移：　　8月13日~8月15日の署名数　158　以降　95

　　 男女比：　　男性59%　女性41%

　　 地域分布：　函館市内　40%　その他道内　15%　道外　45%

　　（別紙グラフ参照　クリックで拡大）

いよいよ署名簿提出

発起人の皆さんからのご意見もあり、今週中に署名簿を函館市長、北村水産社長に提出することにいたしました。

函館市は担当部署の都市建設部が窓口ですが、部長が「夏休み」で水曜まで時間が確定できません。北村社長も「もう撤去するんだからいいだろう～」と最初は乗り気薄でしたが最終的にはＯＫと。

予定日は8月13日（金）または12日。

約250名、全国から寄せられた貴重なご意志を粛々と届けてきます。

8月7日、撤去予定の13日前の「女神」の写真

緑色のライトアップもさることながら、足元の衣の落書き、店内からの光の強さが気になります。土曜の夜20時撮影

函館・自由の女神その後

明日には設置2か月となる自由の女神。

最近は観光客などによる落書きが拡がっているとか。最初は北村水産側が積極的に「撤去反対」と書くことを進めていたものらしいが、最近はフツーの観光地の落書きスタイルが増えてきたようだ。

しょせんその程度の「工作物」といえばそうかも知れないが。

ところで、この「女神」像に関する議論にも、さすがに時間の経過とともに、異なる観点からの論評も出てきている。

いずれも、「女神」＝景観不調＝「反対」「撤去」という動きを短絡的と捉え、もっと幅広い観点からこの「女神」像問題（あるいは函館における景観問題）を論じるべきというものだ。論旨には賛同しかねる部分もあるが、貴重なご意見として以下に紹介しておく。

花が一夜に　「地域」

「たちの悪い排斥主義ととられなければいいが」　

7/15 付けの記事を参照　（なぜか筆者は記事の直リンクをみつけられなかった）

市内のブロガーの発言。西部地区の景観も時代とともに変っていくものだ、現在の判断だけで一刀両断はどうも。・・・

設置者に対する偏見があるのでは、とも。

　なお、関連記事が　7/15,6/26,6/10　にも

北杜の窓

首都圏の旅行専門家の発言。函館の場合、地域住民ではなく、観光で訪れる「外からの目」で判断することが必要と

「景観」とは何であろうか　深山峠・観覧車と函館・自由の女神像